「真実の瞬間」という本があります。
真実の瞬間―SAS(スカンジナビア航空)のサービス戦略はなぜ成功したか
- 作者: ヤンカールソン,堤猶二
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 1990/03
- メディア: 単行本
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これは経営難にあえぐスカンジナビア航空に就任した社長さんが
顧客サービスに重点をおいた考え方で、
見事再建させ、世界中で話題になったお話です。
サービス業、とりわけ少しでも上質を目指している業種では
わりと有名なキーワードなので覚えておいて損は無いです。
簡単に言えば
「お客様はその企業に接する数秒~数十秒(ほんの短い時間)で、
その企業のサービス・印象全体に対する良し悪しを評価してしまう。」
まさにその幾つもの機会が「真実の瞬間」である。
という考え方です。
美味しい店なのにスタッフが無愛想だったり、サービスの質が悪かったり、
電話応対が悪かったりしたら、その店には悪い印象を持ちます。
もちろんその逆もそうですが、よくありますよね、こんな店。
日常で受けるサービスにおいては「真実の瞬間」は数多く存在しています。
そして、がっかりさせられる事が多いのも事実です。
いつもレジが混んでる、トイレの場所がわかりずらい、
スタッフが忙しそうで声を掛けられない…
私たちはお客様にがっかりさせるようでは、いけません。
この店に決めて良かった! と思えるような「真実の瞬間」を察知して
大切な数秒を一つずつ積み重ねていかなければ、
お客様をリピーター・店のファン、にすることができないのです。
お客様にいつも訊かれます、といったことがあったら真っ先に教えてください。
それが「真実の瞬間」なのです。
抽象的な表現になってしまいましたが、
まずは、お宅で御主人やご家族に試してみたらおもしろいかも?
・いつもより少し声のトーンを上げてみる。
・いつもよりよく笑う。
・いつもより数センチ近くにいる。
・帰ってきた際に出迎え、鞄をもってあげる。
・お風呂上がりにきれいに畳んだタオルや着替え。
・ごはん・お茶のおかわりのジャストのタイミングに訊いてあげる。
・晩酌をついであげる。
・その日あったことをこちらから訊いてあげる。
・寝る際にふとんをかけてあげる。
・朝、鞄を持って見送る。
などなど...
ハハハ。
いつもやってるわよ! 旦那になんか冗談じゃない!
という言葉が飛んできそうですね(苦笑)
まあまあ、癖にならない程度でその他でも色々試してみてください。
きっと喜んでもらえると思いますよ。
又は、「お前、俺に何か保険でもかけたのか?薬でも盛ったのか?」...
そしてそんな喜んでいる相手を見て、
きっと自分のサービスが評価された「真実の瞬間」に出会えるはずです。
それは、少しですが平凡な日常の糧になると私は信じています。