何となく秋の臭いを感じるようになってきました。
またまた休日のお話です。
たま~に行くのですが、
みなとみらいにショートフィルム専門の映画館があります。
なんとマンションの中にあるんです。
俳優の別所哲也さんが主宰しているそうです。
1回60分で4作品の上映です。
平日に行くと貸し切りで申し訳ない状況になります。
初めて日曜日に行きましたが、300人位収容に20人ほどの観客。
これ、やっていけんの?
売店でビールを購入(これっばっか)して入場。
CMもなく淡々とスタート。
・1作目
何と津川雅彦が主演の10分ほどの映画。
日本人は外人(特に中東系)に警戒・差別しすぎ、なおかつ一人暮らしの老人の孤独を描いた作品。わずかな時間に収めるアイデアに関心してしまいました。
・2作目
韓流スター(なの?)チャン・グンソク監督作品8分程。
これ、秀逸でした。
あまり尊敬に値しない父が息子の為に貯金をしていてくれたのですが
危篤状態になってしまい、出来の悪い息子が必死に口座の暗証番号を探り当て、
父が亡くなる直前に気付いたこと。
これは、世の子供たちに訴えています。
・3作目
アニメ。
地球を征服するため送り込まれた一人(?)の調査員。
不時着し、いかれた人間に命を狙われます。
征服する愛らしいアルパカ宇宙人キャラと狂ってる人間のキャラが面白い。
なんと吹き替えは斉藤工!(ショートフィルム好きらしい)
・4作目
場所はアフリカ、コンゴ。
憲法15条で、事は成り行きに任せる。という条例があるそうです。
ものすごく貧しく、癒着・差別・暴力はあたりまえ。
しかし本気で生きてゆく人間、アイデア・逞しさを持った人間には
愛情・グレーゾーンで覆ってくれます。
全ては自己責任。
日本人に(私にも)足りないものに気付かされました。
なかなかのお勧めスポットであります。
一流のスタッフが短時間に収めた作品ばかりなので、
見終わった後の印象・感想が頭に残り、
見ている時間より考えている時間のほうがず~っと長くなります。
色々な製作者の頭の中身を覗ける貴重な体験で、
商業重視のハリウッド作品には無い余韻に浸れます。
そして帰り道に買い物をして、
その近くの初めて訪れたカフェでカフェラテを持ち帰り、
「スタンダードとシアトルの特別の豆がありますが。」
そう、ではせっかくだから特別を。
えっ!?びっくりな値段。普通の2杯分。やっちゃった!!
若い女性のバリスタがこちらに近づいてきて、本日のエスプレッソです。
と紙コップを見せてくれ、そこにスチームミルクをスルスルと注いであっという間に
目の前で見事にラテアートを注いでくれました。
シアトルに留学してカフェ文化にはまってしまったそうです。
ちなみにこのお店のエスプレッソの豆は全米no.1の豆(何が基準?)で
女性オーナーが修業したカフェの物で、
シアトル以外で飲めるのは世界でここだけのようです。
http://www.elliott.jp/#pagetop
一口飲んで、
「美味しい!!」
子供舌の私には「苦い・酸っぱい」エスプレッソがいまいちだったのですが、
ここのは少し違っていました。
シアトルは行ったことがないのですが、
メルボルンで飲んだ何かが違う感じが甦りました。
さっさと持ち帰ってしまったのでお店の方には伝える事ができませんでした。
スマートに見せているけどきっと長い修業を積んでいるんだろうな、
コーヒーって奥が深いのかな?
何が違うんだろう?
映画、コーヒー、日本料理、サービス。
体感する時間が短くとも
ず~っと余韻に残るためには?
とても考えさせられる一日となりました。