先日、夜によく来るお客様来店。
いつもフラッと来て一階でご夫妻とお母様の、三人で7000円頼みます。
見たところ、色々と酸いも甘いも嚼み分けてそうな会社経営者風。
今までそれほど深く会話などに入り込んだ事無かった方なんです。どういう訳か。
からまれるのを嫌がりそうなタイプにお見受けしていたので。
その日は私も完全に手が空いていたので、
よし!たまには接客に集中するべ!
と気合い入れました。
先日お話しした、外国のレストランの絶妙な距離感。
あれを意識してみようと試してみました。
生ビールでスタート、お母様はお茶。
先付けを出して簡単に料理説明して、ご主人早くもビール終わりかけてたので、
もう一杯お作りしましょうか?
何かお作りしましょうか?にはまだ早い。
メニュー見てないし、考える時間与えない為にも、もう一杯いかが?
じや、小さい方で。
かしこまりました。
飲み終わったグラスと[同じ場所に]ビールを置き変えます。
前菜、お母様に新しいお茶。
その後料理説明。
あ、そうそう、献立は出してないです。
私がよくやるのは、料理を出してすぐには説明しないんです。相手は喋っているし。
一口でも食べ始めると会話が止まります。
そこで説明に近づきます。
また、これなんだろ?と考えて欲しいという希望もあります。実際、これなんだろ?っていま話してたんですよ、とよく言われます。
これは、私の自己満足で一つの楽しみ。
何でも聞かないでまず食べて、という願い。
献立が必要な方達かどうか見定めます。
無しでいこう!
テーブル席だから言えるのですが、
私、絶対にお客様に『すみません!』て
言われたくないんです。何組いても。
お酒、お茶、ご飯お代わり、水、箸落とした、薬飲みたい、トイレ、会計、その他疑問相談などなど。
ジーッと観察してます。言わせません。
たまに、やたらと言う人もいます。
すぐにこちらペースに持ち込むように、
次はこれで『すみません』くるな、で、
何かお飲み物ご用意致しますか?
もうすぐ何々ができます、
お水をお持ちします、
いま飲み物お作りしています、
すぐお茶をお持ちします、
何々足りていますか?
と先回りします。
すると、ピタッと止まります。
これも私個人の楽しみ。フフフ...
ご主人ビール終わりそうですので、
もうビールはないだろ、メニュー見るだろうし一呼吸、そろそろかなと近づいて、
では、この『九平次』1合。
あっ! いいですねぇ!(気持ちを込めて)
すぐお持ちします!
続く