ここのところ勉強不足でしたので、2か月の間に日本料理店2店舗にお邪魔してきました。どちらも結構人気店です。食べログでは。
まず一店目、料理の鉄人の右腕が出したお店。
すごくきれいで清潔感のある高級小料理屋然とした構え。
ちょっと美人さんの地味な着物の女将さん(?)がお出迎えしてくださいました。
スタッフは板さん一人、女将さん(?)と白いブラウスと紺のスラックスの女性一人。
制服というより普段着に近い、ちょっと手伝いに来ました感に少々驚きました。
コースでしたので料理はお任せ。
まずはビールを注文。ドリンクメニューは持って帰りました。
ほどなくビールが終わりお酒でも、とメニューくださ~い。
眺めて決まって待っていたのですが、
来ません・・・誰も。
お客さん2組です。もう一組はおひとり様でお茶だけ。にもかかわらず。
ちょっと手伝いに来た女性を仕方なく呼んで注文して、またメニュー持ってかれて。
しばらくして最後にもう一杯と、メニューください!
そして、だ~れも来ない、
またちょっと手伝いに来た女性を呼び出して注文しての繰り返し。
なんなのこれ!!
料理はまあまあでしたが、
なんでこっちから毎回探して呼び出して注文しなきゃいけないの?
という印象しか残らないお店でした。
けっこう高級感のある料理屋なのに...
そして次の店。
こちらは若い料理人で口コミでは絶好調の高評価。
楽しみだなあ。
店内調理一名、学生バイト数名と、これまた意外。
こちらでもまずは生ビール。大好きな琥珀エビス。
あれ?グラスの中で泡がポコポコ出てる。
グラスの洗いが足りないんです。
ま、いいか。
ほどなくお酒へ、メニューにはたくさんの日本酒リスト。
たくさんありすぎて選べないや。
適当にこれで、と思っていたのですが、
来ません・・・誰も またか...
結局バイト店員呼び止め注文し、お好きなおちょこでどうぞ、と籠にいくつもおちょこが入っていました。
なるほど~。これなら同じ酒器いくつも揃える必要ないや、考えてるな~と感心。
そしてもう一杯とメニュー眺めてたんですが
やはり来ません、オーダー取りに。
これって最近のトレンドなんでしょうか?
呼ばれるまですぐ近くにいてもオーダー取りに行かないって。
明らかにお酒飲む客だし、空っぽだし、飲むため食べるために来てるのに。
飲みたいときにお酒がなく、注文もできないって凄くストレス。
みなさん、コーヒー飲みに喫茶店に入ったら誰もいないで、いつまでもスタッフが現れないで待たされっぱなし、どう思います?
どういうつもり?売る気ないの?飲みに来てんのに!もういいや。
そうなりますよね。
そのくせ、お茶なんかお替りとか聞いてきますし、持ってきます。
無料の物だから勧めやすいんでしょう、気持ち的に。
自分ではサービスと思っているでしょうが、そんなのサービスじゃないですよ、ただの自己満足、ただのお決まりの作業。
お金もらうのに罪悪感持ちすぎですよ。
サービスって相手の求めている欲求・渇望・悩み・恐怖を適正なタイミングで
解決してあげることだと思っています。
今すぐ飲みたい、このお酒飲みたかったんだ、のどが渇いて死にそう、これってどんな味だろう?ボリュームは?どうやって食べるの?これって初めて口にするけど大丈夫かな?辛いかな?甘いかな?
などなどを、察して寄り添う、相談に乗る、解決する、そして感謝される。
これがサービス業なんですね。
それがお酒だけでなく、お茶・水やジュースであったりもします。
やっぱりこっちから聞いてあげなきゃ。
接待の来賓が何も飲まないなら、ソフトドリンク勧めるなり、
あまり盛り上がらないならサッサと料理だして早じまいさせて幹事さんを助けてあげたり。
接待や法事の場合は招かれているお客様からは注文しずらいから、
こちらから聞いてあげないと。
もし自分が誰かに招待された席で、自らばんばんドリンクオーダーします?
招く側の人も聞いてくれたほうが助かるし、
客人が飲んで食べて喜んでもらうために会食してるんです。
お金を使うためにきてるんです。
なんとも思ってませんよ、お酒代なんて。
何度も書いていますが、売りつけてるんじゃないんです、欲しがっているお客様には切らさないように寄り添うんです、喜んで買っていただくんです、要望なんです。いらなきゃいらないって言います、それでいいんです。
何かの時に思い出したら、ちょっとだけ気にしてみてください。
よろしかったら何かお作りしましょうか?だけでいいですから。
ちなみにドリンクのオーダーが入ったら、途中でも料理出すの止めてドリンク優先です。
料理はこちらの都合のペースですが、
ドリンクはお客様の都合です。
絶対に切らさないこと。