本日はご先祖様に近況報告の墓参りに両親と行って来ました。
何しろ熱い!
地元のお寺ですが古く階段だらけ、老いた二人は年々しんどそうです。
お参りに来てくれる人のために整備したほうが良いのにな。
これも時代ですね。
しかしながら、たくさんの植物を植えていて感心します。
この日は蓮の花が咲いていました。
そんなところに一匹の蝶々が舞い降りて来ました。
「うん、うん、そうね。何々ちゃんは来た?」
「そうね、みんな居なくなっちゃって寂しいね。」
......
私の母が独り言を言っているんです。
年取ったなあ。
大丈夫かな?
なんて思っていたんです。
お寺の中に何か所か親戚の墓があるので
移動するのですが、ずうっと付いてくるんです。
他にも人はたくさんいて、蝶々は一匹。
我々の周りをパタパタと何となく嬉しそうに飛んでいるように感じました。
その度に
「そうよね、○○ちゃんはどうしてる」
「○○ちゃん、やっと結婚したよ。」
「○○さんは墓参りしてもらえないで可哀想だねえ。」
ずっと会話をしているんです。
思わず私が、
「何を言ってんの。一人で。」
と言ってしまったんですね。
母は。
「あんた気付いてないの?〇子だよ。」
「いつもここに来るといるでしょ!」
堅物で現実主義者の口うるさい父も微笑んで見ています。
確かに、いつもこの寺に来ると黒い蝶々がいることを思い出しました。
実は私には本当はもう一人姉がいたんです。
小さいときに病気を患ってしまいました。
「じゃあね、また来るからね」
母がそう言うと黒く大きい蝶々はパタパタと飛んでいってしまいました。
私も見上げたのですが、すぐに見失ってしまいました。
う~ん。
世の中まだまだわからない事があるもんだ。
きちんと墓参りしなきゃ。
こっちが行ってるだけじゃないんだ、待ってるんだな。
暑い夏の、心温まるのか涼しくなるのか、という出来事でした。