さてさて、地球上のどこかの迷子の我々は少しでも明るく人通りの多い方向を目指しました。
すると、だんだんと繫華街ぽく、なんとマクドナルドの看板が見えてきました。
おお~!助かった!マックがある町は安心だ。
まさかのマックの安定感。世界共通です。
するとその辺りはチェーン店やらレストランやらがたくさん並んでいました。
ひゃ~栄えているな~!
しかし、いまだに場所は把握できず、
地下鉄の駅があったので、これでオペラ座に行こうと思ったのですが、
改札は無人、そっけない路線図、料金もわからん、路線もわからん、
さっぱりわからん。
掃除のおじさんが見かねて物凄く丁寧に説明してくれたけど、
何一つ理解できず。こりゃだめだ、あきらめよう。
さらに近隣を散策、結構広い栄えている幹線道路にぶつかる、すごい人の数!
なんだここ!興味が沸いてまたもやウロウロが始まりました。
いや~、とにかく人と車が多いね~。
観光地だねここは。飲食店や商店がいっぱい。
世界中の家族連れもたくさんいます。輩もたくさん。
すると、赤いケバケバしい、ネオンが目立つ大きな建物に遭遇。
入り口には屈強な門番もいます。
なんだこれ?と近づくと、
屋根に風車が...
「MOULIN ROUGE」
おお~!
これはムーランルージュではないか!
世界最古のキャバレー、フレンチカンカンですね。
待てよ、ということはここはモンマルトルという街だと判明。
ここはパリで一番の歓楽街・風俗街です。
映画「アメリ」の舞台の街
ん?ということは...
事前にインプットしていた地図からすると、
いかん!オペラ座はまだちょっと遠い。
疲れた。
や~めた。
ということで、お腹も空いたので近くでレストラン探し決定。
今まで見てきたガイドブックやネット情報で夜のモンマルトルは、
治安が悪い!
絶対に夜は訪れてはいけません!
麻薬の売人だらけ。
売春婦だらけ。
ぼったくりに注意!
もちろんスリに注意!
女性だけではいけません!
昼は素敵だけど用が終わったら帰りましょう!
とにかく危険!
と、ダメダメ尽しでした。
わかりますよ、治安悪いの。
歓楽•風俗街だもの。
でもね、人間が生活してるの。
働いている人もいるの、その家族も。
ごはん食べに来る人も一杯、
風俗店に来る人も一杯、
ムーランルージュというキャバレーに世界中(日本も)からツアーが殺到。
だからおいしいレストランもいっぱい。
怪しげなバーもいっぱい。
もっと怪しい大人の店もいっぱい。
ものすごく混沌としてるの、
それが歓楽街、
それがパリ。
いや万国共通。
酒、女、男、ギャンブル、薬、暴力などなど娯楽が渦巻く街。
な~んてカッコいい事行ってるけど、前回(9年前)来た時に
花の都のイメージをガラガラと覆され、
パリのこの混沌さにはまってしまった私でした。
まあ早い話、ここは新宿歌舞伎町。
危険と魅力が表裏一体。
めったに訪れる街ではないし、
本当に危ないとこは近づかないべし。
歩きながら前後左右視線を確認しつつ、
さっさとごはん食べて早めに退散しようっと。
とはいえ、あいかわらずスマホ使えず、目と足でレストランと中の客層を物色。
ふと、通りがかりのお店の入り口近くでピザを作っているおじさんと目が合いました。
「ボンソワール!」親指を立ててニコッとウインクされ。
娘が、ピザ食べたい!と。
あなたどこに来たのか把握してる?
パリで最初のレストランがピザ?!
まぁ、いいか。
お腹空いたし、ワイン飲みたいし...
続く