仕事の役に少し立てばいい連絡板

仕事以外にも見たこと感じたことを書き込んでいきます。

時代の変わり目は良い目。

お知らせしたとおり昨日は朝から停電していました。

料理長から連絡があり、その場に電力会社の人がいました。

ん?これはただ事でない予感。

 

「この建物だけ停電しています。」

参った、どこか壊れたか漏電してるな。

「電柱からのケーブルが経年劣化しています。

ご愁傷様です。」

 

「幸い周りには影響ありません」

実は3年ほど前に建物古いし、台風・雷すごいから電気事故があるといけないので、

逆流防止装置を付けていました(約100万円!!)

これ付けていなかったら今回の漏電でこの街ワンブロック真っ暗!

病院もフィットネスも飲食店・ホテルも全部。

損害賠償いくらだったんだろう?

恐ろしい...

 

当建物は高圧電気いう契約で商業ビル扱いなんです。

全部自分で電気保安を管理しなければなりません。

設備や管理費用膨大です。

 

では劣化したケーブルを交換してください。

「入荷は11月以降ですね」

 

えっっ???

 

「11月に入ればいいほうですね」

 

それは商売をお辞めなさいということですか?

そんなアホな!

 

以前から私は腑に落ちなかったんですね。高圧って。

低圧(普通の家庭の)に変えれないのかなあと以前聞いたら

「工事代めちゃかかるし電気代めちゃ上がりますよ!」

で諦めていました。

 

しかし今日来た業者さんに詰め寄ったら、

かかるけどそれほどでは無い気配。

 

しかし使える電力量が減ってしまいます。

しかも多いと「バチンッ!」とブレーカー落ちます。

別にその範囲でいいんじゃないかな?

 

いろいろな立場の人達で今後の対応や価格など全然違うんですよね、

言ってること。

「やっぱり自分で決めなきゃいけないな。誰も信用できないや。」

 

みんな自分の都合で話してるだけ。

どこかの総理の「聞く力」は必要だと実感しました。

しかしそれを「咀嚼する力」

また

「判定・やってやるという決意(これにしようという決断ではない)・命令する

・実行力・嫌われ力」が重要だと実感しました。

 

めんどくさい、自分の利益にならない、私のことが気に入らない、

知識がない、経験が無い、変化が嫌い、決めるのが嫌い、誰かに回そう、

等々ダメダメのオンパレード。

まともな返答はありません。

 

こうなったらこっちは質問攻めで突き詰めるだけです。

「てめえこの野郎!」嫌われ街道まっしぐらです。

そんなこんなで一日中すったもんだのやり取りを進めていくうち、

何とか3月には再開できるのではと明るい(?)見通しになりました。

いやはや日本一の大専売企業相手は骨が折れるや。

 

でもこれ、いい機会だなあと受け止めています。

・高圧を低圧に変える(使用量は減るが節約の意識を持つ)

・使える電力量の中でコンパクトに営業する

・広間を分割できるようにする

・冷蔵庫や冷凍庫を減らす

・今ある材料を使い切る

・冷蔵庫等を最新の省エネタイプにする

・今後使う部屋を減らす

・冷凍冷蔵庫を減らす為のメニュー開発をする

・メニュー減らす

・口を酸っぱくエネルギー節約を騒ぐ

 

なまじっか箱が大きいのでフルに使っていましたが、

もう違うんですよね。そもそも。

これからは大きい宴会減るだろうし、

会席料理です!っていうのも少しどうなのかな?

 

まあ、でも無くならないとは思うのでそれは続けながら、

もう少しコンパクトに各お客様に寄り添い高品質でしっかり報酬を頂く。

 

飲食店やその他サービス業で最近は非接触が進んでいます。

確かに出来合いの物で機械やアルバイトの学生が接客するお店増えていますね。

それはそれでいいと思います。

 

では、我々は?

昔から飲食店はQSCが大切と言われています。

Q:クオリティ品質

S:サービス接客

C:クリンネス清潔

 

これ、もはや当然の装備です。

いまは+H:ホスピタリティ 相手の気持ちのいいサービスを察知して提供すること。

 

「水下さい」

「はい、氷水ですか?常温ですか?」

これだけでもホスピタリティの一歩です。

しかもデパート内のレストランでも聞いてきます最近は。

 

これにO:オリジナリティ名物も必要です。

例えば当店は銀鱈西京焼きが名物です。

これはこうやって下ごしらえして、こうしてこうして1週間かけて仕込みます。

他店とはこんなに違いますと。

 

または「お水は氷水ですか常温ですか?または白湯ですか」がオリジナリティになります。何も名物は料理だけではないんです。

 

先日行ったカフェではメルボルンで修業したバリスタが、

「ラテの温度は熱めですかぬるめですか?」

と聞いてきました。

メルボルンのカフェラテは日本よりややぬるいです。

(私が行った数店舗では)

自分の独りよがりかもしれないが、それを経験した人へ、または未知の経験の人へ、

提供しようと想いがあるんだろうな。

これもオリジナルで名物だと思いました。

 

何のために人間が接客するのか、

不愛想や気が効かないならロボットの方がいいです。

 

当店は

温かみのある人間が料理を作り目の前で接客し楽しい食事会を過ごしていただき

「いやあ、楽しかった美味しかった元気になった、また明日から頑張ろう!」

と思っていただくことなんです。

そしてまた機会があれば、あの店に行こうと思ってもらえたら最高です。

 

そのためにコンパクトにまとめます。

皆さんの商品開発、接客に専念する環境を増やそうと思っています。

 

当店はレストランですね。

レストランって

「回復させる、元気にさせる」

という語源があるらしいです。

 

よくエンジンをレストアするといいます。(知らないか)

古いエンジンを分解してピカピカに洗浄して組み直し新品同様の性能を取り戻すことです。

(ちなみに私、若いとき自分で古い車でやっていましたが超気持ち良いです)

 

これと一緒。

レストランという空間で美味しい料理、楽しい接客で

「元気になる、健康になる、ストレス発散する、

そして非日常をすごして素晴らしい日常に戻ってもらう」

今最高の時間を過ごしてもらいたい。

整えてピカピカの性能にしたい。

 

これしかないですよ!

人間が接するサービス業の意味は。

我々の存在意義は。

 

「絶対に楽しんでもらうぞ!私のことを忘れさせないぞ!」

位の気概で。

そのためには働いている自分たちも楽しむ。

結果お客様も楽しむ。

 

今回は思いがけない最大級のトラブルに会いましたが、

これを良い機会に料理・サービス・設備・私の考えを見直し

素晴らしいレストランを提供していきたいなあと思いました。

皆さんご協力お願い致します。

 

大分長くなりましたが、

私が経験したレストア(レストラン)サービスも今後はアップしていこうと思います。

ではでは。